起点|ツーリング途中の休憩中にて 「セパハンとアップハン、切り替えられないか?」 ワインディングの余韻が残る午後。モンキー談義は“ハンドル”へ。「戦闘的なモンキーR風も良い」「ミニなら攻め姿勢も楽しい」「もっと絞りたい」――人の数だけ理想がある。ここから“可変”というキーワードが生まれました。 コーヒー片手にモンキー125ハンドル談義。
試作初期|純正流用の壁 純正トップブリッジ流用は「デザインと干渉」で却下 上面が平面でない、メーター干渉、外側オフセットの不足――成立はするが美しくない。「自分が心から欲しいと思えるもの」以外は出さない。私たちはゼロからのトップブリッジ設計に舵を切りました。 どうしてもこの部分が干渉してしまう。 はじめの3Ⅾ試作。くるくるハンドルキットとしては成立はするが美しくない。 この浮いた隙間、後付け感はFULNESSとしては納得がいかなかった。
設計深化|翼のモチーフ 「ウイング」から着想 ― 可動×外側オフセット 同時期の「ウイングウインカーステー」から、翼のラインを引用。キーシリンダーは別体、クランプは平行ピンで3段階可動。理想のセパハン〜アップライトを“美しい造形”のまま実現。 翼を表現したトップブリッジのスケッチ。分割構造のイメージ。 美しい曲面。細部まで拘り抜き妥協はなし。 トップブリッジの裏側。抜きによる軽量化も抜かりなし。 セット内容。構成部品。
転機|偶然の発見 左右逆付けで、世界が開いた。 仮組みのケアレスミス。左右を逆に装着した瞬間、水平気味で別解のポジションが現れ、チームは静かにざわつきました。「これ、アリだ。」――結果、4×3=12ポジションの体系が固まりました。 これぞ「まさに棚から牡丹餅」4ポジション完成。 ここは3ポジション。スタンダード クランプを絞りにする事でハンドル(持ち手)は開きになる。 クランプを開きにする事でハンドル(持ち手)は絞りになる。
テスト|あらゆるシチュエーションで実走検証 剛性・操作力・各ポジションの干渉クリアランスを繰り返し修正 クランプ締結力、可動部の繰り返し耐性、メーター/ヘッドライト干渉を全ポジションで点検。お客様が安全に走行できる――当たり前な事だが最も大切を詰めました。 あらゆる箇所のクリアランスを確認。 クランプの角度を10度上向きにする事でメーター干渉回避とスタイルは抜群に。 青〇が純正の穴位置。ハンドルクランプ位置が両外側に20.5mmオフセットする事で自由度が飛躍的に向上した。 ヘッドライトコンバージョンキット併用も可能。苦労したハンドルロックもOK。 グラスホッパースタイルでスリムモンキー。 走行テスト中に夕陽とパシャリ。
披露|東京モーターサイクルショー 2025 「City Racer」仕様で、感情を動かす展示に テーマは古き良きと現代の融合あのバイク熱かった時代を今に繋げ、来場者は“懐かしさと斬新さ”に驚いてくれました。「昔のモンキーRだ!」「その日の気分で変えられる」――目の輝きが、答えでした。 展示車は90sの空気を纏う「City Racer」とCC110でモトラを再現した「シン・モトラ」 エンジンに穴が開いてるようなブラックホールキットと、斬新なくるくるセパハンポジションが特に盛況。 来場者も興味津々。くるくるハンドルキットを詳しく説明。